先日、クロワッサンにも掲載されている、くれはるさんのカレーをご馳走になりました。
最初は教えてもらえたらいいなと思っていましたが、前日までの疲労度を考えると、ちょっと難しいかも、ということで、「食べるだけ担当」になり、お邪魔した次第です。
最近非常に忙しくて、個人セッションも「2、3週間先になりますが」という状態です。ということは、自分のための時間をとれていないということです。帰ってすぐ寝て、起きて出て。。。頭の中は常に考え事でいっぱいです。
これは、とってもまずい状態です。
そんなわけで、私としては意を決して「食べるだけ」と決め(じゃないと色々動いてしまいますからね)、完全なるお客様状態で過ごしたのでした。
到着すると、仲間たちがもうカレーを作っている最中でした。
部屋に満ちる、複雑な香り。甘さ、辛さ、苦さ、酸っぱさ・・・香りだけで舌も反応するようで不思議です。
前日は訳あってほぼ寝られず、ふわふわした頭に心地よい刺激でした。
みんなが何を話しながら作っていたのかが思い出せないけど、それでも楽しい雰囲気だけは心から味わっていました。
本当に手間をかけて作っている、それがよくわかりました。
手間ってなんだろう。
くれはるさんや、仲間の作る様子をみていて思ったことがあります。
それはシンプルで、食べる人のことを思って作ることじゃないかな、と思いました。
別に、複雑な行程をたくさん踏むことが大切、ということでもない気がしたのです。
確かに、いただいた南インドカレー作りはとても時間がかかりますし、作業内容も細かい作業が必要になる部分もあり、神経を使うべきポイントもあります。
私が感じたのは、「そこまでするって、なんで?」ってことなんです。
相手に喜んでもらいたい、その思いが「手間をかける」という行動になるのではないかなっていうことを感じました。
だから、卵焼きだって、相手のことを思えばぐちゃぐちゃ、ささっ、とならない。
今日はどのくらいの味付けにしようかな、疲れているみたいだから少し甘めにしようかな、他のおかずが味が濃いから、薄めにしようかな、など、そういうことに気づくっていうことは、相手のことをよく観察し、感じているからできることなんでしょうね。
今もまた食べたくなるのは、味はもちろん、あの作っている人たちの優しい雰囲気を味わいたいからかもしれません。かもしれないじゃなくて、きっとそうです。